No.64 H10.8.22
性別:男性
年齢:53歳
食事が思うようにできない、体裁が悪い。この2点で、歯科医の門をくぐることとなった。従来の義歯を調整して、新しい物ができるまで使用することになった。治療に際し先生から「咬み合わせ」の重要性をお聞きし、ビデオテープの貸し出しを受けた。理に適った興味深い内容であった。かつて上野動物園の園長の講話を拝聴したことがある。野生の猛獣の話の中で、一本の歯の欠損が運動能力を低下させ、闘争本能を喪失させ死に至らしむくだりがあった。正に動物としての人間の仕組みにも十分関連があるのではないか。私は3年余り、足のむくみ、痛み、痺れに悩んできた。2年ばかり前からは、特に左足に厳しいものがあったし、腰の鈍痛も加わっていた。会社の定期検診で結構地の高さ(160~180)が指摘されていたので、総合病院の内科で診察を受けた。併せて整形外科で、レントゲン、神経、血流等の検査を行ったが、特に異常は見つからなかった。だが診断は「血流障害(不良)」ということであった。血糖値対応でもあるので、2週間入院することになった。足の痺れ、痛みについて、入院中2回/日の抗生物質の点滴注射の治療と内科による血液が固まるのを防いだり。疼痛、冷感等を改善するアンプラーグ錠100mg。痛み、しびれ感、冷感を和らげるキネダック錠50mgの服用を行い、現在も1回/月通院治療を行っている。際立った効果はない。しかし7月に変化が起こった。5月から義歯の調整、治療を始めて、7月の初め頃、腰痛がまったく消えてしまったのである。追いかけるようにむくみ、痛みが和らいだ。8月に入ると痺れを9割方消えた。正常に近い歩行ができるようになった。足の不具合から底の厚いクッションの利いたカジュアルな靴ばかり使用してきたが、通常の短靴が気楽に履けるようになった。果たして先生の言われる「咬み合わせ」効果なのか?そうだとしたら由由しいことである。歯という、身体の一部位を医学的に見直す必要がある。バランス機能の大切さにもっと関心を拡げるべきである今回の治療に感謝申し上げるとともに、先生の益々のご活躍を祈念いたすものです。親切だった看護婦さんありがとう