No.87 H11.7.21
性別:女性
年齢:34歳
私がはじめてこちらを訪れたのは、今年の3月初め。恐る恐るドアを開けてみると、いきなり診察室から先生の大きな声。(―なんか怖そう・・・。)素足に白のスニーカーで動き回る、その軽快なフットワーク。(ほんとに歯医者さん?・・・。)これが私の第一歩。とにかくこの歯痛を治療してもらえれば・・・という思いだった。
今年3月の初め。頭や肩、背中にかけてしかも右側だけキーンという痛みが走るようになった。それが夕方から夜にかけて毎夜、1週間ほど続き、あのかき氷を食べて頭がツーンとくるような痛みがどうしてもおさまらず、とうとうその深夜救急車のお世話になって救急病院へ。とりあえず血液検査などをしてもらったが、原因となるものが見当たらず、今後もその症状がおさまらずあまり気になるようなら、後日脳の検査などしてみましょうということでその夜は帰宅した。3日間ほど自宅で安静にして、少し痛みも落ち着いた頃、以前から気になっていた左下奥歯(3~4年前に治療したかぶせものがとれた。神経は抜いてあったのでまったく痛みはない)と、多少痛みがある(頭、肩、背中のあまりの痛さで少し忘れていた)右下奥歯を治療してもらおうと、主人が5~6年前に一度かかったことがあったご縁で先生にお世話になることに。(その時は、こんな結果になるとは夢にも思わず・・・。)
先生曰く、左奥をずっと放置したまま右ばかりで噛んでいたため、使いすぎで悲鳴をあげているのだ、咬み合わせも悪くなっている、とのこと。「今度、ここに来るときは右足だけで歩いてきてごらん。」(え~!?あの前の坂道結構きついしな・・・でもマジでケンケンで来てみようかなァ・・・)人間は右と左、2本の足がある理由を改めて気づかせてくれた一言だった。その後、右の痛い歯には一切さわらず、左奥歯の治療と同時に咬み合わせの調整をしていただき、奥歯はもちろん頭痛、肩こり、背中の痛みが診るみるというより一気にとれて、あの眠れなかった夜が信じられない程である。(手にとるようにとはこのことを言うのだと実感。)退職して1年以上もたつのにぜんぜん治らず、これは一生死ぬまで付き合っていくものなんだとあきらめていた肩こりも、整体に行ったり主人に毎夜マッサージしてもらったり・・・あれは一体何だったの?(主人も少々怒)車があるから歩かない。見た目がいいからハイヒールをはく。左がダメなら右を使う。そんな体によくない生活ばかりしていたことを、1本の歯の治療から気づかせてくださった先生に感謝。普段、何げなく噛みしめてしまうクセがついたせいか、夜歯ぎしりをするようになったと主人。(これは我慢してもらうしかない?)友達にこの体験を話すのだが、「へぇーすごい」とは言うもののとりあえず痛みのある歯がないためか、なかなか重い腰を上げようとはしない。ただどうしても先生を紹介したい人がいる。Sチャンネル(TVショッピングの番組で一日中やっているチャンネルがある)に出てくるちょっと早口でおしゃべりなきれいなお姉さんがいる。素人の私から見ても、咬み合わせが悪いのだ。この人を見るたびに、画面の前でにらめっこになる。(う~んどうしても紹介してあげたい)最後に、この治療中は退屈しないように、リラックスするようにとの配慮から先生のサブ~いギャグにもつき合わせていただき、また助手のお姉さんたちには、やさしい言葉をかけていただき、ありがとうございました。先生、ただビートルズを強要するのはやめてくださいね。私は。聖子とかユーミンの世代なんだから・・・。